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死なない以上は、子孫と環境に負の遺産を残さないように生きれればと考えています。
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読書『耕せど耕せど―久我山農場物語 』 [読書]

耕せど耕せど『耕せど耕せど―久我山農場物語』

伊藤 礼 (著)
単行本: 268ページ
出版社: 東海教育研究所
発売日: 2013/06

目次

七月―農場案内及びナスに関する感想
八月―エンジンカルチベーターを購入したことと使用開始までの年月のこと
八月―雑草繁茂のこととクワイ栽培に着手した事情
十月―クワイが順調に成長したこととオクラが孤軍奮闘したこと
十一月―秋の作付けとクワイ収穫について 及び青虫発生のこと
十二月―歳末所感 主としてクワイ生産に注いだ熱意に関して
一月―冬越えの作物たち 附シビン考
二月―春は名のみの風の寒さや 附神代植物公園視察
三月―春は満を持して 主としてラブミー農場に関する感想
四月―春到来 播種地図を作成したこと
万物成長中 附メダカを購入したこと 〔ほか〕

とにかく頁をめくる度に笑いがこみ上げます(^^♪

家庭菜園をやっていればなおさらですし、そうでなくとも笑いを誘われること必至です。 

著者の伊藤礼氏は、御年83歳\(◎o◎)/

 本書には、著者が78歳から80歳頃の農場の様子が描かれています。

このプロフィールを読むと、生涯ファーマーで広大な土地を耕しているというイメージを持つでしょう。

ところが、著者が農場を開設したのは70歳前後のことで、場所は東京都杉並区久我山、面積は3×13メートル

ちょっと広めの家庭菜園なのです。

 ところが、ところが、耕運機も所有し、農事暦も日々付けて、新しい品種の栽培にも余念がありません。

都市型農業の最先端を行くスーパー高齢者なのです。

著者は、農場経営に関して次のように述べます。

「農場というのは季節とともに歩まなければいけないから、いいかげんな態度でやってゆくことはできない。季節は刻々とうつろう。漫然と怠ける人間には農場を運営する資格はない。」

なかなか手厳しく、家庭菜園5年目の私には身が引き締まるお言葉です。

しかし、著者は、耕運機を買ったものの三年間お蔵入りさせたり、畑を草ぼうぼうにさせてしまったりします

他にも数々の失敗をするのですが、その理由について大真面目に格調高く論理的に説明します。

この農業に対する厳しい姿勢と、必ずしも結果が伴わない事実とのギャップ

それが、笑いを誘います。

昨今、人の揚げ足を取ったり卑下することで笑いを取ろうとする傾向がありますが、本書の笑いはそのような類ではなく、ユーモアあふれるものです。

インターネットを駆使して栽培法を調べたり、新宿の東急ハンズで必要な物品を探したり、傘寿の年齢でありながら自転車で西東京中の畑を検分したりと、従来の高齢者観を覆す活躍ぶりも微笑ましく感じます。

本書の最後では、著者の亡父である伊藤整が残した『戦時農場の設計』という一枚の文書をもとに、「一年中野菜を絶やさず作る計画表」の研究が発表されます。

『戦時農場の設計』とは先の戦争下、ナイナイづくしの東京で、当局が都市農業の効率的な実践法を記した文書

さすがに、目の付け所が違います。

私も、著者を見習って、栽培計画を改めて作ろうと思います。

家庭菜園をやっている人も、これから始めようとする人も、爽快な笑いを欲する人にも、本書はオススメの一冊です(^^)


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コメント 13

ちょうそう

  80歳を超えて、農業を実践されているのは凄いですね。所さんのダーツの旅とかでも、超高齢者で農作業をされている人が沢山いますね。農業など体を動かすのは健康にいいんでしょうね。逆に私は林業に従事して目一杯体を動かしていたところ、体を壊してしまいました、汗。

  この本は、著者がウケることを狙わずに大真面目に持論を展開していることがかえって笑いをさそっていることになるのでしょうか。ヘタレの私は自虐の他頼る表現方法がなかなか見つかりません、汗汗。

  栽培計画といえば、農業カレンダーみたいなものがあるみたいですね。私は行き当たりばったりです、汗汗汗。


by ちょうそう (2016-11-06 22:04) 

すずき はなこ

ご尊父様が、伊藤整氏…そこが凄いですね。
非常時の食料確保に家庭菜園を真面目に構想した方で、「日本文壇史」は秀逸です。

 当方の「大規模家庭菜園」は、新規雇用の引きこもりニート君の活躍を期待しましたが、なんと2日で逃走されましたので、いまだ開いた口が塞がらない状況です。
同業のNPO法人の理事長とも話し合いましたが、引きこもりニート達とのコミュニケーションがいかに複雑で多様であるか、アタマを悩ませています。
その理事長のところでは、3人雇用し、一人は引きこもりに戻り、一人は自殺し、一人は、結局地元の焼き鳥屋で時間給が最低賃金以下という状況で働いているそうです。これからは「もう受け入れない」とおっしゃっています。
自然が、心を癒すと思っていたのですが、事態は想像以上に複雑でしたたかでした。

 人様のコメントに関連し、大変失礼ですが、
ちょうそうさんは、林業に携わられてたんですね。
興味深いです。
こちらに7000坪ほどの山林があるのですが、
その活用方法を考えています。
山林と家庭菜園では、経過する時間の流れがあまりに違うので、思考を切り替えるのが面白いです。
まるで自動車に乗って、ロウからトップまでガチャガチャシフトチェンジやりまくる感覚ですね。
オートマでないのは確かです。

ひと月に1回ですが、楽しみにしています。
季節が変わりましたので、お風邪など召されませんように。
乱文、失礼いたしました。

by すずき はなこ (2016-11-07 08:07) 

hnhk

ちょうそう さん

本文中でも触れましたが、著者は生粋のファーマーではなく、サラリーマン、大学教授を経て、なお70歳を超えてから農場を経営しようと思い立ち実践した方です。

しかも、田舎ではなく都会でやっているところが、本人は意図していないかも知れませんが、都市型農業の先駆者となっている点もユニークです。

農事暦ですが、私も大雑把には作ってみました。
ただ、実践がなかなか…
常に種まきが遅れます(涙)
by hnhk (2016-11-07 17:45) 

hnhk

すずき はなこ さん

すずきさんは、文学にも造詣が深いのですね!
私は、国語や公民(『チャタレイ夫人の恋人』裁判)の教科書で触れた程度です。

ご指摘された戦時中の家庭菜園については、本書でも言及されていますよ(戦後、伊藤整が作家として忙しくなると農作業は著者が中心でやっていたようです)。

新規雇用された方が逃走ですか?
社会的事業(起業?)の構築も、一筋縄では行かないものなのですね。
ニートの方への就労機会の提供は、成功例がたまに取り上げられますが、実際には上手くいかない事例の方が多いのかも知れません。

「経過する時間の流れ」は、野菜と木では全く違うのでしょうね。
野菜は月単位で決着がつきますが、木はそれこそ十年単位の事業になるのでしょうか?

私は枇杷を二年前に植えましたが、実がなるまでに相当の歳月がかかりそうです。
建材になるような木を育てるとなれば、想像を超えた時の流れです!
by hnhk (2016-11-07 18:11) 

すずき はなこ

うふふ♪

追伸,
「枇杷」の記事も、ちゃんと読んでますよ~(^^♪
ごめんなさい。
あれ、笑っちゃいましたよお。

枇杷は、わざわざ植える木ではないです。
だって、こっちでは、鳥がそこいらじゅうにタネを落としていますから、
実がたわわになって、山の中に浮いた黄色が見えると、
「あ。ビワだあ~♪」って、ただ採りに行けばいいだけですもの。
うちの敷地内だけでも、3本の大きな木があります。
売り物にするほど大きな実ではありませんが、
(売ろうと思えば摘果して袋掛けしなければなりません)自分ちで食べる分には、問題ありません。

ごめんなさい。
なんだか、あの「枇杷を植えたとこ」の話し、
とてもおかしかった・・・ごめんね。

引きこもりニート君の就労は、そのご家族の方に「是非に」と依頼されたものでしたが、いやあ、たいへんでした。
一つ分かったのは、一概に引きこもりと言っても「共依存」、じつは家庭の方でも受け皿を作ってしまっていることが、ご家族には分からない…そこいら辺にもあるようです。
根底にある問題の解決には、本物の「愛」が無ければ、
憎まれても良いという覚悟で望めません。
わたしは、凡人ですので、知人カテゴリーの人々に「敵対者」にされたくありませんから、穏便に済ませました。
でも、「雇用」する側の姿勢は、どうあるべきかという点では、たいへん良い経験をさせていただいたと思っています。
わたしどもの会社では「労使関係」ではなく「同労関係」を基本に据え、それこそ良い「共依存」であるべきだと考えました。
 次の採用予定の方は、50代後半のかたで、現在の事業を廃業されて、うちへ就職したいと希望されています。わたしどもが学ぶ次の点は「生涯就労」のリスクをどう解決するかということになるでしょう。
ともに釜の飯を食うということは、うちのような弱小企業では、家族のような関係になることではないでしょうか。この理想が、どこまで通用するか・・・

ごめんなさい。
最後は愚痴になってしまいました。

今日も、良い一日をお過ごしください。

by すずき はなこ (2016-11-08 06:24) 

hnhk

すずき はなこ さん

敷地内でも枇杷が取れるのですね。
なんともうらやましいお話です。
シェアハウスの敷地内にも木は生えているのですが、シラカシばかりで何も生りません。
なぜ、枇杷や柿を植えてくれなかったのかと恨めしく思ったりします。

「同労関係」、確かに規模が小さい企業の場合は、雇用側と従業員が顔を突き合わせて働く場合が多いですから、得に大切なのでしょうね。

次に働かれる方と良い関係を築かれることを祈念いたします。

by hnhk (2016-11-08 07:11) 

majyo

驚きました。伊藤整さんの息子さんなんですね
戦時中に一年中野菜を絶やさずという文書を残したとは
文学者にして、しかし生きるためには農業なんですね
読みたいと図書館で検索したら残念ながら・・・・・
いつか読んでみたいです

by majyo (2016-11-08 19:09) 

hnhk

majyo さん

本書中で語られる、戦時中の伊藤家のサバイバル術(≒農業)は、とても興味深いです。
『街道をゆく 陸奥のみち、肥薩のみち ほか』(司馬 遼太郎)でも、敗戦直後の暮らしに鑑みて農業の重要性が触れられていました。
本書を読んで、いよいよカタストロフィには農業こそが最善の備えと確信しました。

追伸:メルトダウンは、農地を根底から使えなくするので、対策のしようがありません。私は、この観点からも原発には反対なのです。

by hnhk (2016-11-08 20:09) 

ファルコ84

毎年、市が割安で家庭菜園の土地を抽選で貸し出します。
借りようかと思ったこともありますが
未だに借りていません。
生半可では、資格がないと気付きました。
勿論、自宅庭では野菜は無理です。
by ファルコ84 (2016-12-01 22:46) 

hnhk

ファルコ84 さん

市民農園も人気のある場所はなかなか抽選に当たらないとも聞きます。
ベランダや玄関先でプランターで育てるというのもおすすめです。

参考です↓
『食べたら種まき ベランダでできるリサイクル農園 』
http://hnhk.blog.so-net.ne.jp/2012-08-02
by hnhk (2016-12-03 20:57) 

お名前(必須)

こんばんは。
ここで、引きこもりニート君の職場放棄をお話ししましたが、
今日、突然のことでしたが、
そのニート君が、謝りに来てくれました。
驚きました!
彼にとって「謝る」ということは、どれほどタイヘンな事だったか考えると、彼が遂げた大きな進歩に改めて胸を打たれた次第です。

新しい人が、入られましたので、
もう一度、彼を雇いなおすことはできませんが、
人とのつながりを諦めずに済んだことに、
本当に感謝しています。

こちらさまにも、ぜひご報告しておかなければと思い、
今ごろではございますが、
「引きこもり」就労は、
難しさばかりではなかったことを思い知らされました。
お騒がせいたしました。
ありがとうございました。

by お名前(必須) (2016-12-28 19:59) 

すずき はなこ

↑ すみません、
慌てて、名前を確認するのを忘れてしまいました。
             すずき はなこです。
by すずき はなこ (2016-12-28 20:03) 

hnhk

すずき はなこ さん

ご報告ありがとうございます。
良かったですね(^^)

こういうことが、仕事のやり甲斐、ひいては生き甲斐を与えるのでしょうね。

彼に幸多からんことを祈念いたします。
by hnhk (2016-12-29 10:17) 

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